下肢や上肢の後遺障害

関節機能下肢や上肢の後遺障害として代表的なものは、関節機能に関する症状です。交通事故により関節が動きにくくなる、または完全に動かなくなるようなとき、関節の可動域が制限された範囲により、等級が決まります。関節が完全に動かない、可動域が2分の1以下になる、可動域が4分の3以下になる、この3つで等級は分けられます。関節の機能を完全に失うのか、または可動域が制限されるのか、どちらかであれば、後遺障害ということになります。

上肢では肩、肘、手の関節とあり、下肢では股、肘、足の関節です。後遺障害は機能障害となり、上肢や下肢の機能を失う、関節の機能を失う、または関節の機能が低下するのどれかにあたると、後遺障害として認定されます。上肢や下肢に関する障害でも、両手や両足の機能を失うか、または片方だけ失うかで、等級は違ってきます。

身体的後遺障害が発生するのは、関節付近で骨折した場合に多いです。ただ上肢にしても、下肢にしても、関節の動きを測定し、どれぐらい動かないのか判断し、それにより等級を決めます。しかながら、その測定はばらつきがあり、医師によっては決められた測定法で図らず、目測で測るなどして、本来受けられる等級よりも低くなってしまうということもあるのです。


精神後遺障害

後遺障害の中でも、精神に障害を残すこともあります。もっとも代表的な障害が、高次脳機能障害です。脳に損害を受け治療し、一見すると回復したように見えますが、人格や記憶力に変化が出るなど、目に見えにくい症状として出ます。この場合の等級は、もっとも重い1級から、9級まで状態により違います。

PTSDその他にも精神的な後遺障害としてPTSDがあります。これは交通事故により強いショックを受けて、日常生活の中で、その時の状況がフラッシュバックします。入眠困難や集中困難などの症状を発症し、重い場合は9級、軽いと14級や12級に認定されます。

精神的な後遺障害として有名なのが、うつ病です。抗鬱状態が続き、悲しみや絶望を感じ、無気力になり、睡眠困難、食欲減退など発症します。脳に損害を受けなくても発生し、主にストレスにより引き起こされます。こちらも、重い場合は9級、軽いと14級や12級に認定されます。ただうつ病は症状を悪化させると、外傷性神経症やPTSDに認定されることもあるのです。精神的な後遺障害は、怪我と違い目に見えにくく、認定を受けにくい後遺障害です。しかしながら悪化すると生活が厳しくなり、場合によっては介護も必要とします。


むちうち

有名な後遺症というと「むちうち」があり、痛みや痺れの残る神経障害です。診察を受けると、頚椎捻挫、腰椎捻挫、外傷性頸部症候群などと呼ばれることもあり、むちうちは病名ではありません。むちうちでの後遺症の等級は局部的な場合の14級、そして局部に強く残る12級があります。

むちうち14級として認定されるには、自覚症状に連続性があり、一貫性がないとなりません。被害者の状態が故意でないと証明するためにも、定期的に通院する必要はあります。納得のいく認定を受けるならば、通院し、医師に症状をしっかりと伝えていきましょう。12級として認定されるには、まずは、痺れなどが交通事故が原因であることです。別の原因や加齢による物ではないかと言われないためにも、事故後すぐに病院に行って、診察を受けましょう。さらには、症状が医学的に証明できないとなりません。

交通事故の後遺症の中でも、むちうちはもっともポピュラーであり、後遺症として発症しやすいです。しかしそのために、加齢など他の原因でないかと疑われることも多く、通院し医師に症状をしっかり伝える必要があります。または継続して通院する必要もあるかもしれません。むちうちは等級認定を受けるのが難しい後遺症です。